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MUSUBU Library(ライブラリー) vol.9

『MUSUBU Library(ライブラリー)』は、東日本大震災関連の書籍を紹介するコーナーです。
今回はちょっと不思議な大人向けの絵本を紹介します。移民を題材にした絵本とのことですが、いろんな思いを抱くのではないでしょうか。震災とは関係ないように思われるかもしれませんが、読み終えたあと、あたたかな感情とともになぜか更地になった風景や人間の消えた街が浮かびます。ご夫婦であるいは親子で読んでみるのもいいかもしれません。

アライバル (河出書房新社)
ショーン・タン 著

ショーン・タンはオーストラリアの作家で、イラストレーターや映像作家としても活動しています。この本は2006年に出版されましたが、日本では2011年の3月に発売されました。
この絵本には文字はありません。映像のような幻想的な絵で物語が進んで行く…というちょっと変わった絵本です。
主人公の男性が、何かどうしようもない理由で住んでいた街を離れなくてはならず、家族と離れ全く知らない土地へとたどり着きます。たどり着いた街は、どこか幻想的で未来を感じさせる場所…でも、傷ついてきた悲しい過去も残っている場所でもあります。 希望と不安が入り混じって始まった生活。そんな街でだんだんと人のぬくもりや自分の居場所を見つけていく男性…やがて離れていた家族とも連絡をとるように…。 街の住人たちはひとりひとりが1匹ずつ不思議な動物を連れています。この動物たち、癒しを求めるペットというより、自分とすべての感情を共有できる同志…自分自身なんだろうか…と思ったりもしました。 読めば読むほどこの本の深さを感じ、たった1コマに何十分も見入ってしまうことも…。いろんな感情が沸き出てくる本だなと思いますし、人によっても感じ方が違うんだろうなとも思ったので、ここに書いたのはあくまでも私自身の感想ということで…。
文字のない絵本…でも、言葉も発せられる感情もなにもかも、まるで映画や舞台を見ているように心に入ってくるようでした。
そして、この本は震災後の日本で多くの人が手に取った絵本でもあるそうです。

謎深き絵本に大人がはまる ショーン・タンの「アライバル」(2011.11.4朝日新聞)

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MUSUBU Library(ライブラリー)東日本大震災関連 お薦め本募集
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復興支援~ MUSUBU~ のキーワードは
☆ 忘れない
☆ 継続
☆ 自分らしい支援
忘れないは「思いやること」かもしれません。復興支援は決して大げさなものではなく、無理をすることもなく、 自分にできる範囲で継続していくことだと思っています。