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11日〜忘れない〜

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11日~いちご農家を訪ねて~

Gold Wingでは毎月11日に被災地に寄り添い、あの日を忘れないという思いを込めて記事をアップしていきます。

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宮城県の亘理(わたり)町・山元(やまもと)町は、宮城県南部の太平洋沿岸に位置する町です。冬の日当たりがよく、水はけのよい砂質の土壌が広がり、いちご栽培に適した地域です。
震災前は「仙台いちご」のブランド名で全国に出荷していましたが、震災による津波で、約96haあったハウスの95%が失われました。農地やハウスの痛ましい光景は、生中継もされましたので、記憶されている方もいらっしゃることでしょう。農地はがれきに埋もれ、苗やハウスも全滅し、また海水は土壌や地下水にまで染み込んだため、深刻な塩害が発生しました。

いちご産地の火を消すまいと、国の交付金を活用して、いち早く営農を再開した農家もありました。ライバル産地でもある栃木県などからいちごの苗が提供され、そして農家の方々と一緒に土にまみれてくださった多くのボランティアさんたちの応援がありました。
そんな農家の一つ、JAみやぎ亘理吉田観光いちご園を訪ねました。

受付でいちご用の容器を渡され、指定されたハウスに入りました。「高設ベンチ式栽培」なので、楽な姿勢で摘み取ることができます。

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受付に被災当時の写真が貼ってあり、見ていると、ご主人に声をかけられました。
「ここは、1.5m浸かったの。その写真は、さっき入ってきたハウスだよ」と、これまでのことを話してくださいました。「わずかばかりでも、って次の年すぐに始めたんだけれども、何だか胸を痛めて、『大変なことになっているのに、行っちゃあ悪いなあ』みたいに思われて、なかなか来てもらえなかったんだよね」。お客さんが戻ったきっかけは、新聞で農園と看板犬ジェニファーが取り上げられたことだったそうです。新聞を見た人が少しずつ訪ねてくれるようになり、その後は、人づてでお客さんが増えていったといいます。4年目だった昨シーズンは約7割、今年はやっと以前と同じ水準まで戻ってきたそうです。
「元のようになったのは、ほんと、お客さんのおかげなんだよねえ。『待ってたんだよ』『これからも楽しみにしてっからねぇ』って言われるとね、まだまだ頑張んねばねぇ、って思うよね」

生産が戻るのを待っていたのは、地元のお客さんだけではありませんでした。老舗洋菓子店の焼き菓子に使用する苺ジャムに亘理産のとちおとめが復活したそうです。遠く離れた生産者を支えてくださる洋菓子のお店があり、そのことを伝え、生産者とお店と両方を応援してくださる人がいらっしゃいます。いちごから人の思いが通い合い、広がっていることは、うれしい驚きでした。
銀座ウエストに宮城・亘理町のいちご復活! (2015年11月9日 河北新報 ONLINE COMMUNITY)

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宮城県は震災後、JAグループ栃木からイチゴ苗の無償提供を受けました。昨年、栃木県は台風18号の豪雨で大きな被害を被りました。今度は亘理町が恩返しの苗を提供したということです。
宮城から提供の苗、イチゴ初出荷 (2015年12月16日下野新聞SOON)

また、地震被害が深刻な熊本へ、特産のいちごで支援にと動いた亘理町の農家もありました。
亘理イチゴ農家 売上金送る (2016年04月19日河北新報オンラインニュース)

これからもいちごを通して笑顔が広がることを願わずにはいられません。

イチゴの花
いちごの花の花言葉は「尊敬と愛」「幸福な家庭」「先見の明」

 

こちらに、今回九州地方で起こった地震への主な支援情報などをまとめていますので、ぜひご覧いただければと思います。

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Gold Wingでは皆様のボランティア体験や被災体験など、東日本大震災を忘れないための記事やエピソード(俳句や短歌、詩などの作品でも可)を募集しています。
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Gold Wingの復興支援~MUSUBU~のキーワードは
☆ 忘れない
☆ 継続
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忘れないは「思いやること」かもしれません。復興支援は決して大げさなものではなく、無理をすることもなく、 自分にできる範囲で継続していくことだと思っています。