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復興支援~MUSUBU~

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復興支援〜 MUSUBU〜

2014年2月。ソチへと旅立つ日。

成田から飛び立ったモスクワ行きのアエロフロート。
10時間という長旅で、隣りに乗りあわせた気さくな女性は20年もパリに住んでいるという。
旅の目的を聞かれ「オリンピックで羽生選手を応援しに行く」と伝えるとびっくりされた。

「彼は宮城県よね。金メダルを取ったら地元の人は大喜びするわ」
よくよく話を聞くと震災で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市の出身で 震災以降は毎年、帰国するようになったそうだ。

「3年も経っているのに沿岸部の復興なんてほとんど進んでないのよ。がれきが取り除かれて、まっ平らな土地になっただけ。山間部に店を移して商売を始めてる。ようやく、海産物が戻ってきても復興するにはまだまだ時間がかかる。すべてはこれから。」
別れ際に「羽生くんの金メダル、祈ってる!」と手を重ね微笑んでくれた。

3年経っても復興は進んでいない……。

2月15日

メダリスト会見で羽生選手は全世界へ向けて自らの思いを話した。
「僕一人が頑張っても、復興に直接、手助けになるわけじゃない。無力感も感じる。何もできていないって感じる。僕は何ができたのかな」

一時はリンクに立つことを思い悩み、スケートを断ち切ることも真剣に悩んだ羽生選手。
もし背中を押してくれる声援がなかったら、リンクが復活しなかったら、スケートをやめていたかもしれない。

「僕がここにこうしていられるのも、日本で僕を支えてくれた多くの人のおかげです。」
「金メダリストになれたからこそ、ここからがスタートだと思う。復興のために自分にできることがあるんじゃないかなと思っています。」

羽生選手の発する言葉ひとつひとつから、強い思いと決意を改めて感じた。
自分を通して、震災のことや復興のことを考えるきっかけになってほしいという思い。
今の自分にできることをしていこうという決意。

私たちも彼のその思いに寄り添って進んでいきたい。
羽生選手の笑顔、そして、被災された方々の心からの笑顔を見ることができたらとても嬉しい。そんな思いを込めて。

Gold Wingは「復興支援~ MUSUBU~」を立ち上げます。
具体的な活動についてはご賛同くださる皆さまと話し合いながら進めていきたいと考えています。

Gold Wing