海外試合レポNo.14〜ワールド2015現地だより〜
今シーズンの最大の山場、世界フィギュアスケート選手権2015の開催地は、上海。
2014年GPシリーズ中国杯で渾身の演技を魅せた同じ会場ということもあり、羽生選手の心に想いを馳せたファンも多かったことでしょう。私も、昨年の中国杯を現地観戦した1人として、ある感慨を胸に上海入りいたしました。
日本から近い中国、また世界選手権という大きな大会ということもあって、中国杯に劣らない、いやそれ以上の多くのファンが日本からも駆けつけていました。と同時に、皆さんもご存知のように中国でも羽生選手は大人気!会場でのそのフィーバーぶりはテレビ中継からも伺えるほど、本当に凄いのひとこと。大会中の帰りの地下鉄の中でも羽生選手の大ファンだという1人の中国女性に会いましたが、なんとその手には、羽生選手が写っている西川産業のポスター!いったい、どこで手に入れたのか??自国の選手以上に羽生選手に心を寄せる彼女のような女性で、会場はあふれていました。
【競技開始日前の会場入り口付近とリンク内にて】
前回の中国杯の上をいく規模の世界選手権、選手や大会関係者が宿泊していたホテルも会場入り口でも、荷物や身体のセキュリティチェックが施されていて、持ち込みできるものも結構制限されていたようです。一脚持ち込み不可とあっては、その重さに耐えきれず折角の望遠レンズでの撮影もブレブレに…。また、前回の中国杯では数多くの中国人カメラ小僧?がアチコチに場所を占拠していましたが、今回はそのような光景はあまり見られなかったようです。
【持ち込み不可携行品と入り口のセキュリティチェック】
大会期間中は、会場入り口にあるチケット売り場で公式練習と試合のチケットを購入することができました。が、試合のチケットはリンク近い良席はほぼ売り切れでした。
【チケット売り場にて。表の上から値段の高いカテゴリー順】
見えづらくでゴメンなさい。
会場となる東方体育中心は、比較的きれいでトイレの数も日本よりは多い気がしました。まぁ、それでも製氷中はそれなりに並びますが…。
セキュリティでペットボトル等の飲み物が没収されるため、会場内にはソフトドリンクやスナック・軽食を販売するShopが幾つかあります。他にも、無料で水を飲めるサービスが数カ所ありました。
【体育館入り口と館内のShop】
現地観戦組の使命、それは言わずと知れたバナー掲示!
今回の大会では、バナー掲示は大会スタッフが行うということでしたので、先ずはどこに、そして誰に預けたらいいものやら、会場内をウロウロすること暫し。何人目かに尋ねた若い女性スタッフの方がことのほか親切で、お互いに拙い英語?と身振り手振りのジェスチャー会話で、そのスタッフの方が預かって掲示してくれることに。大会初日に持っていったのですが、その日は既に競技が始まっているからということで、翌日に掲示して貰うことになりました。そして翌日、どこに掲げてくれたのかとリンク上方を見上げれば、なんと中国国旗を真ん中に、堂々と二枚ありました!
とてもフレンドリーで親切な若い女性スタッフに本当に感謝・感謝で一杯でした。
さらにその翌日、今日から肝心の男子の競技が始まるというその日!祈るようにはたとリンク上方を再び見上げれば、なんと前日の場所からかなり端の方に移動という驚愕の事実。なんとも言えぬオチでございました…。
それにしても、バナーが遠い(泣)
【掲示されたバナー】
大会期間中の移動は、主に地下鉄を利用していました。
上海市内は、いま地下鉄の整備・運営に注力しているらしく、現在も新しい路線がどんどんと開通している模様です。まだ新しくきれいな車内。市民の足として定着しつつあるようで、時間帯によっては結構な混雑ぶりでした。
乗るときは駅構内にある自動販売機でカード式のチケットを購入し、それを自動改札機に挿入して通ります。購入にはお札を使用できる販売機もありますが、おつりがないと働かないので出来れば小銭を用意しておいた方が安心です。最近では上海事情をネット上で案内しているサイトがたくさんあって、地下鉄の乗り方も説明しているので、中国に行かれる際はあらかじめチェックしておくとあまり戸惑わずに乗れますし、慣れれば比較的、快適な交通手段だと思います。
【地下鉄のチケット販売機と改札口・ホーム】
競技が始まると会場から出ることができなくなるので、会場入り前と競技後、そして次の競技が始まるまでの合間を縫っての食事となります。
会場付近にはお店やレストランのようなものは皆無なので、宿泊先のホテル近くにコンビニやスーパーがあれば、できればそこで調達しておくと良いかもしれません。私達も時には競技の合間を縫って、地下鉄で近くの遊戯場モールのような場所に移動して食事を摂りました。
現地の食堂での食事も旅の醍醐味と思います。ここはどうかな?と勘を働かせて入ったお店が美味しかったりすると、もう感激ですね。
【市内の食堂にて】
食べ掛けの画で失礼します…
色々な想いが交錯した今シーズンの世界選手権でしたが、兎にも角にも羽生選手の元気で演技する姿を観れたことが一番うれしいことでした。
必ずしも万全の体調で臨んだ試合ではなかったけれど、来シーズンに向けてさらに闘志を燃やす羽生選手を改めて今まで以上に応援していこうと心に決めた上海ワールドでした。