アイスショーレポートNo.39 ~GIFT at 東京ドーム~現地より
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☆Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome☆彡☆彡☆彡
昨年11月、プロローグ八戸公演最終日に発表された“東京ドームICE STORY「GIFT」” どんな公演になるのか想像もできなかったけれど、開催される日が本当にやってきました!
夢ではなかった。晴れ渡る青い空、ボアブルゾンで埋め尽くされた広場。雪肌精の大型広告やサイネージュやグッズ会場、「GIFT特別新聞」の当日受け取り窓口、各入場ゲート、とてつもなく長い列。どれも見たことのない光景、「東京ドーム羽生結弦祭り」です。この時点ですでに胸いっぱい。いや、まだまだ泣いてる場合じゃない。
いよいよ24番ゲートより入場。初めてドームの中へ。何から何までとにかくデカい。マウンドの真ん中にアイスリンクがある光景、見たことない。きっと誰も見たことないはず。目の前のできごとを受け入れるのに頭の中が大混乱。横も縦も高さも、とにかく超・大規模。想像を超える巨大さに驚いてばかりでした。
24番ゲートの席は東京フィルハーモニーのステージが目の前で、リンクのロングサイドが見られて大満足です。超一流、超極上の総合芸術が厳かに始まりました。たいまつの焚かれたリンクに、火の鳥になって天上から降りてきた羽生選手。火の色の衣装が炎のようで美しかった。ドームでなければ実現できない壮大な音と光と映像の世界に、感動の連続です。
長い間、心の内にしまわれていたはずの言葉たち、羽生結弦の言葉と声で綴られた物語。「ICE STORY」とはこういうことなんだと理解。ご自身の中の自分が迷う自分と会話をするという構成。一気にその世界観に引き込まれました。まさしく絵本の読み聞かせにも似てサラサラと降り注ぐ、自身で紡いだ美しい言葉たち、ジブリともディズニーとも違う清らかな流水のよう。この清廉な心が演技に映し出されるのですものね、世界中の人々が魅了されるわけです。
6分間練習から北京五輪のショートプログラム「序奏とロンドカプリチオーソ」の演技、まさに試合そのものの緊張感に膝をガクガクさせながら見守ります。美しい4Sの着氷で、1年前のあのときの氷の穴の意味は何だったのか?なんて、もう考える必要もなくなりました。
… 葛藤と選択を繰り返して、ここまで辿り着いたのですね。
…どんなときも私たちファンがいつも寄り添っていたことを、ちゃんと感じ取ってくれていたのですね。
ストーリー全体からそのことが伝わってきました。そして28歳の青ファントム様に会えたこと、本当に嬉しかった。
心のこもった豪華な「GIFT」、しっかりと受け取りました。とてつもない凄いものを私たちに見せてくれた。大切に持って帰ります。
初めての東京ドームで心配ばかりしていたけれど、入場や館内の案内も行き届きスタッフの皆さん、とても親切でした。スムーズな規制退場で無事に“観戦”できたことに感謝でいっぱいです。
羽生結弦のファンであることに改めて誇りを感じ、何度も振り返りながら東京ドームを後にしました。
最後に、ちょっと気になっていたこと。ロングコートに踵の高い靴を履いた謎のキャラクター、黒い子が気になって仕方ありませんでした。なぜいっぱい歩いているのでしょう。なぜスケート靴ではないのでしょう。いつかご本人から語ってほしいな。
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