11日~表現に挑む
Gold Wingでは毎月11日に被災地に寄り添い、あの日を忘れないという思いを込めて記事をアップしていきます。
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20歳を過ぎた若者たちが東日本大震災をテーマにした表現活動に挑み始めています。
宮城県気仙沼市出身で日本大芸術学部2年の畠山瑛護さん(20)は、 パソコンなどで遊べるロールプレーイングゲーム「気仙沼クエスト3.11エディション」を制作しました。
畠山さんは、気仙沼高1年の時に、初代の気仙沼クエストを作っています。
当時は、市民との交流や買い物を疑似体験する内容で、生まれ変わった街の姿を発信しました。
被災したことを題材にするのは「今更古い」と思ったし、暗いゲームになるのも嫌だったそうです。
ところが昨春、進学を機に東京に住み始めてから 考えが変わったといいます。
路地裏でサッカーをする少年、自転車で下校する男子高生など、何げない青春を前にして、常に震災がつきまとう学校生活を送ってきた自分が異質で、惨めに思えたそうです。
失われた時間の尊さに気付き、同じ悲劇が繰り返されれば、古里が浮かばれないと感じたことがきっかけとなりました。
畠山さんは、 新たなゲーム制作のヒントを探しに、気仙沼の伝承施設を訪ねました。
あの日、避難するべきだと頭では分かっていても、行動しなかった人たちがいたことが心に引っかかりました。
新たなゲームの舞台は、2011年7月、気仙沼市の仮設住宅団地と避難場所の高台、主人公は市の観光キャラクター「ホヤぼーや」です。
団地で鬼ごっこをしながら子どもに話しかけ、友達を100人集めれば目標達成です。
プレーヤーが友達を集めていると、短い間隔で揺れに襲われます。
仮設団地から遠くにある安波山まで何度も往復させられる上、ダッシュし続ければ「息切れ」で足止めを食らう。
逃げないでいると怒られるし、逃げなくても怒られないパターンもあって、どんどん避難がおっくうになってきます。
「その『面倒くささ』がテーマなんです」。ジレンマと向き合い、それでも逃げるべきだと感じとってほしい。そんな願いがあるといいます。
自然災害には「攻略法」などはありません。だからこそ、「体験を通じ、楽しんで学んだことほど自分のものにできるはず」。畠山さんは、教訓を伝えるゲームの可能性に懸けています。
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2月6日未明、トルコ共和国南部を震源とするマグニチュード7.8の地震が発生しました。その後も余震が続き、トルコ南部や隣国のシリアの広い範囲で大きな被害が出ています。
東日本大震災では、世界20か国以上から救助チームが日本に派遣され、トルコの救助チームは直後から宮城県の七ヶ浜町や多賀城市、石巻市などに入り活動しました。
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