国内試合レポ〜国別対抗戦2021【第1日・第2日】

3月の世界選手権からわずか３週間弱で開幕した国別対抗戦。ストックホルムからの帰国後は隔離期間もあり、難しい調整が必要な中、初日の男子ショートで羽生選手はすばらしい演技を見せてくださいました。インタビューで紡がれた言葉から、複雑な思いを抱きながらも出場を決意して、私たちに「力」を届けようとされていることが、ひしひしと伝わってきます。

コロナ感染拡大のため、観戦を諦めて断腸の思いでチケットを手離した方も多いことでしょう。幸運にも現地に行くことのできたメンバーさんから、観戦レポートが届いていますので、一緒に楽しんでいただけたらと思います。

～～1日目の ショートに続き、2日目のフリーのレポを追記しました。～～

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第１日　４月15日(木)　男子ショートより

第1グルーブ最後のナム君の演技が終わり、いよいよ第2グループの選手たちが会場に姿を現します。ナム君はキスクラへ。その間に選手たちはもう並んでいます。羽生選手はその中にいなくて、客席は少しざわざわしましたが、遅れて最後にリンクサイドにイン！　羽生選手の名前がコールされると、思い思いのバナーが振られて客席からの応援も盛り上がります。6分間練習では、彼がジャンプをおりるたびに、拍手の嵐でした。

そして・・・演技が始まります。

スタート位置に着くと、会場中の視線を一身に集めて気持ちよさそう。クワドはどちらも素晴らしい出来栄えで、息もつかせず氷上を疾走する姿に、客席は酔いしれます。ロックスターというのは、まさにこういう感じなんでしょうね。

アクセルはフェンスに近づきすぎて回転が早めにかかったのでは、というのは友人の分析です。耐える体幹すごすぎる！まるで振付のよう！新たな新技は「カウンターからのぉ～、トリプルアクセルウィンドミル！」　ステップにはさらに工夫が見られてさすが羽生選手だと思いました。総スタオべかと思うぐらい、客席の熱狂は最高潮に・・・。

＜会場の様子＞

運営は、感染対策をとても頑張っていると感じました。コロナへの警戒心から緊張していましたが、安心感を得られました。

プログラムは外でしか買えず、会場内での物販はマスクのみです。

トイレにはテープや紙が貼ってあって、ソーシャルディスタンスは厳格。スタッフから注意の声かけもされます。全日本選手権のときと同じように、十分な量の石けん、紙タオル、エタノールが用意されていました。

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第2日　４月16日(金)　男子フリーより

　　　ボカシ加工をしています。

会場は国別対抗戦ならではの華やかさです。コロナ禍でのルールということで、観客は声を出せません。すべて拍手とスタオベで応援です。一方、各国チームの応援は自由そのもので、特にフランスとイタリアは大騒ぎ、とてもにぎやかです。

ふと日本チームのブースを見ると、ステファン・ランビエールさんが座ってる!! アイスダンスの第2グループを観たかったようで、ホワ&ベイの演技が終わったら去っていきました。

第2グループ。羽生選手は肩にジャージをかけて入場。6分間練習のジャンプは、どれも綺麗！　ショート側のサルコウコンボは完璧。ループもおおおぉって声が出そうなほど、美麗。そしてお衣装はキラッキラ。

ついに迎えた本番。フリー最初のループを降りてサルコウに入ってきたとき、「よし、6分間練習と同じ感じ！」と成功ジャンプをイメージしたんです。その直後、抜けてしまってびっくりしましたが、大きいミスといったらそれくらいです。どこでリカバリーするのかなあってずっと考えながら観ていたので、完全に世界観に浸りきることはできなかったのですが、ステップシークエンスは極上の美しさ、天の舞の如くで、うっとりしました。最後のトリプルアクセルはもう至高の一品でした。

演技後、サルコウの軌道を確認しにきたのに気づき、羽生選手らしいなあと心の中で思わずつぶやきました。試合後のインタビューで、最後のアクセル成功を喜んでいたことを知り、私もほっこり。自分で作った穴にはまってしまったのですね。＜ズッ友＞3Aさんの仲間に、4Aさんが加わる日をお待ちしています。

「天と地と」・・・“この子”は、どこから観ても３６０度、極上の美しさ☆彡　不思議で敬虔な気持ちになります。

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