11日～まだ見ぬまちへ～石巻・小さなコミュニティーの物語

Gold Wingでは毎月11日に被災地に寄り添い、あの日を忘れないという思いを込めて記事をアップしていきます。
今月はメンバーからの投稿をお届けいたします。

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ふと目に留まった小さな新聞の記事。
横浜で、石巻のドキュメンタリー映画の上映会がある！早速、連絡を取り、鑑賞の予約をしました。映画館ではなく、小さなシェアオフィスが入るカフェスペースでの上映です。受付のお手伝いもさせていただくことになりました。

この映画は、震災直後から寄り添って暮らし始めた人びとが、失われた地に「新しいコミュニティー」をつくりだすプロセスを見つめる長篇ドキュメンタリー映画です。オフィシャルサイトはこちらです。

横浜では、上映後、青池憲司監督とゲストがそれぞれの日のテーマについて語り合います。
私は、8日の「石巻／復興支援から進化躍進応援へ」(石巻進化躍進支援うんめえもん市の岩本　真実さんゲスト）の回を観ました。
今までゴールドウィングの被災地の訪ねるツアー（2014年4月）や昨年の東北エリアオフ会でも石巻を訪れました。また、私が細々と復興支援を続けている原点（Origin？）は、2011年に石巻へボランティアに行ったことです。この記録映画でも紹介されているように、震災直後の門脇地域は津波で壊滅的被害を受けました。衝撃の風景でした。

しかし、そのような中でも被災を免れた人々が、寄り合って暮らしていたのです。地域の伝統的な行事を慈しみ、高齢の方に声をかけ、助け合って生きている様子が描かれています。この地域を離れ、仮設住宅で暮らす方々も繋がりを忘れず、寄り添っています。
外にいる私たちが訪ねて行っても、草ぼうぼうの荒れ果てた更地に虚しさを感じ、復興は進んでいるのだろうか？と思いますが、長篇記録映画には、たくましく新しいコミュニティーを再生していく住民の皆さんの姿が描かれています。普通の報道では分からなかったことです。

この映画の最後では、昨年、南浜から見えた復興支援住宅の新しい住民の皆さんと震災直後からこの地に暮らす皆さんが新しいコミュニティーをつくり、地域の伝統行事や餅つきなどを行います。最初は高齢の方が多かったのですが、若い方々やお子さんも増えていきます。皆さんの笑顔がまぶしかったです。そこには、希望がありました。

全国各地で上映されており、今後も上映情報があると思います。是非、オフィシャルサイトでご確認いただけたらと思います。青池監督は、廃校になった門脇小の子ども達や地域のことも記録映画に残しています。青池組オフィシャルはこちらです。

元門脇小学校長　鈴木　洋子先生の講演を聞いた際に紹介していただいた、『3月11日を生きて～石巻・門脇小・人びと・ことば』。
その続編、『津波のあとの時間割～石巻・門脇小・1年の記録～』。
残念ながら両作品はまだ見ていませんが、DVDの個人購入もできるので、購入して見てみようかなと思います。

石巻市の花はツツジ
花名の由来には諸説あり、一説には花が連なって次々咲いていく様子から「続き」が語源となったともいわれているそうです。

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