アイスショーレポNo.11 ~ Continues ~with Wings~(第2部)~
ステージは南側ショートサイドのリンク内に、半円状に作られ、そこでトークが行われました。南アリーナ席に座った人たちは、ずっと後ろ姿を眺めていられます。「お背中は焼けるように熱くはありませんでしたか?」(#^^#)時々視線を感じて(?)、後ろにも手を振ってくださったり、ファンにもゲストにも気を配り、360度、羽生選手に死角はありません。後半はトークタイムからスタートです。ファンが聞きたかった質問に答えてくれる大サービス。そして、とっておきのサプライズは最後の最後に待っていたのです!
-第2部-
11)質問コーナー
親子ペア席で観覧していた中から毎回2人の子どもが選ばれステージに登場。羽生先生に質問するコーナー。
初日の質問。子ども「宝物はなんですか?」羽生選手「それはね、プーさんのティッシュケースだよ」優しい声で迷うことなく即答。ファン一同、深くうなずくのみです。
12)平昌オリンピック自分解説&Twitterからの質問コーナー
映像は大人の事情でなし、写真のみでした。場内の大型スクリーンに映し出された写真について司会者が質問したことに、羽生選手が当時の心情を答えてくれました。
<13日:SP バラード第1番>
Q)最初に音楽がかかり目を閉じている瞬間は何を考えていたか?
A)4サルコウをしっかりイメージしていた。昨年10月以来試合から遠ざかっていたため、緊張していた。6分間練習もよくなかったが、今まで積み上げてきたことを信じて出し切ろうと思っていた。
Q)ステップでは歓声が大きく音楽が聞こえないように感じたが実際はどうだったか?
A)歓声は聞こえていた。曲が聞こえないほどだったが、頭の中で音楽が鳴り、耳では歓声が聞こえている、という不思議な感覚だった。
<14日:FS SEIMEI>
Q)後半4Tでミスしたときは何を考えていましたか?
A)4S+3Tが決まったときにノーミスいけると考えてしまった。油断していた。ミスしてすぐにコンボの計算をし、3A+2Tを3連続に変更しようと考えた。
Q)最後のステップのときは何を考えていたか?
A)勝てたと思った。ウィニングランのつもりでステップを踏んでいた。本当はSEIMEIを演じなければいけないが、素の自分になっていた。
<15日>
Q)オリンピックでブレードを黒に変えたのはなぜ?
A)みんなよく見てますね(笑)。できるだけ銀色の面積を減らしたかった。実はエッジの中央に羽マークを入れていた。
13)ビデオメッセージ
ステファン・ランビエール
ハビエル・フェルナンデス
※15日はハビエル選手が現地から生中継で出演。その日誕生日だったハビエル選手に会場全体でハッピーバースデー♪を歌いお祝いしました。
14)無良崇人<ひそかな夢>
15)川口悠子・アレクサンダー スミルノフ組 <バブリーダンス>
※15日は羽生選手が最後に乱入。3人で踊ってみせてくれました。
16)ジェフリー・バトル<Better To Be Loved>
17)ジョニー・ウィア
13日 <ビヨンセ メドレー>
14,15日<Creep>
18)エフゲニー・プルシェンコ <タンゴアモーレ>
19)羽生結弦メドレー
初日、プルシェンコさんの演技が終わり、照明が落ちると、入場口に立つ羽生選手のシルエットがぼんやりと浮かび上がりました。途端に客席からざわめきが。そして明るくなるとそれは悲鳴に変わりました。2010-2011年シーズンに着ていた、ツィゴイネルワイゼンの衣装とわかったからです。発表ではスケート演技はないとされていました。まさか、滑るんですか?そしてその衣装まだ着れるんですか!
ジャンプなしなら演技できるほどに回復したので、これから演技を見せるという話に、驚きと嬉しさと感激と安堵と・・・たくさんの入り混じった感情で胸がいっぱいになりました。でも驚きはそれだけではなかったのです。
最初に滑った曲は8-11歳(ノービス)のときの「ロシアより愛をこめて」。流れた映像には小さな可愛いきのこヘアの少年が滑っていました。その後、ご本人が同じ振付で演技してくれたのです。そしてシニア1年目、15歳の「ツィゴイネルワイゼン」、さらに「バラード1番」と続きます。何と3曲メドレーで演技してくれました。
古くからのファンにとってはもう一度見たかった懐かしいプロ。新規ファンにとっては新鮮に映ったことでしょう。ジャンプをしない分、表現に集中できるのか、スピンもステップもスケーティングも、どれも完璧で迫力に満ちていて、プログラムの世界観を存分に魅せてくれました。
そして、滑り終わったあとの言葉に、ファンはさらに驚愕。「毎日同じとは限らないからね~」。以前ファンタジー・オン・アイスで毎公演、違うプログラムを滑った記憶が蘇ってきました。本気で毎日違うメドレーなのかもしれない・・・そして結果はその期待どおりだったのです。
<13日>
衣装(ツィゴイネルワイゼン)
プログラム
「ロシアより愛をこめて(8-11歳)」
「ツィゴイネルワイゼン(15-16歳)」
「バラード第1番」
<14日>
衣装(悲愴)
プログラム
「ミッション・インポッシブル2(14-15歳)」
「悲愴(16-17歳)」
「パリの散歩道(17-19歳)」
<15日>
衣装(ロミオとジュリエット2011-12)
プログラム
「SingSingSing(12-13歳)」
「ロミオとジュリエット2011-12(16-17歳)」
「SEIMEI」
羽生選手は衣装と演技のミスマッチを、私たちファンが喜ぶのをご存じなのです。今までも、エキシビションで「花になれ」衣装でロミジュリを、スワンの衣装でクレイジーをアンコールで見せてくれたりしました。「この衣装で演技するのは二度とないかもしれない、貴重だからよく見ておいてね」。もちろん最大限に目を見開き、最大級の黄色い声援を上げて、喜ぶファン。それを見ている羽生選手はこの上なく楽しそうでした。
20)フィナーレ<タイム トゥ セイ グッバイ>
「実際にこうやってプロデュースする側に立ってみて、どれだけこのショーにいろいろな物語が込められているか、どれだけこのショーに感謝の気持ちや、凱旋(がいせん)報告という気持ちを込められるかというのをすごく考えてきました。その積み重ねだったので、自分が企画したショーとして達成できてよかったです。自分の伝えたかったことが、皆さんに少しでも伝わってくれればいいなと思ってやらせていただきました」(スポーツナビより)
アイスショー後の会見で羽生選手はこのように語っていましたが、その想いは十二分に伝わってきました。私たちも直接お祝いの気持ちを伝えるために、この特別なアイスショーに参加できて本当に嬉しく思います。これから先もこのアイスショーを続けていきたいとも言われていた羽生選手。今後の競技へのモチベーションにも繋がっていくのではないかと期待がふくらみます。まだまだ私たちの夢は続きがありそうですよ。Continue with Yuzuru Hanyu~(by mo)
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アイスショーレポNo.10 ~ Continues ~with Wings~(第1部)~
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