11日~「花は咲く」~
Gold Wingでは毎月11日に被災地に寄り添い、あの日を忘れないという思いを込めて記事をアップしていきます。
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また、11日がめぐってきます。
今月は、偶然ですが、グランプリシリーズNHK杯の中日。羽生結弦選手がグランプリファイナル進出を賭けて、その先の道を見据えて出場する予定でしたが、前日練習中に負ったけがのために欠場となりました。
羽生選手が今回、NHK杯に出場すれば、5回目になるはずでした。これまでに名演技といわれるプログラムが幾多ありますが、中でもいまだに「心に響く」と言われているのが 2014年のエキシビション。そう、「花は咲く」です。
2014~15年のシーズン、みなさんご存じのように、羽生選手にとってこのシーズンほど乗り越える壁が高かったシーズンはなかったでしょう。特にこのNHK 杯は、出場も危ぶまれ、表彰台も逃してしまった。そんな、心も体もおそらくはギリギリの状況で演じた「花は咲く」……………
それはもう、この上なく美しかった。いや、神々しかった。まるで彼自身の内面から光を放っているように。観客が、拍手することも呼吸すらも忘れてしまうくらいに。
演技後、その胸にしっかりと花を抱きしめる羽生選手の、なんともいえない優しい表情が忘れられません。その花、ガーベラは彼を支えてくれた人たち、そして片時も忘れたことはないだろう、ふるさとの全てを象徴するものだったのでしょうか。
「花は咲く」に復興への想いを精一杯こめて演じた羽生選手、中国杯からわずか3週間、という状況でも、だからこそ、その想いの強さが見ている人々の内に伝わったのかもしれません。
羽生選手の心の根底にはふるさとの復興への願いがあり、それがきっとこれからも彼を支えてくれる。そんな羽生選手の心に思いを馳せ、そして被災された方々みなさんの心にいつかやさしい花が咲くことを願いながら、11日を過ごせたら…………と思います。
「今日は、本当に自分から心をこめて滑ることができました。なかなか未来に向くということは、人間、難しいことだと思いますし、実際に過去のことを掘り下げて掘り下げていってしまうんだと思うんですけれども……………少しでも(自分の演技が)前を向くきっかけになっていただければうれしいな、と思いました。」
~「花は咲く」に復興への想いをこめて~
(2014.11.30 羽生結弦)
11月11日、羽生選手はその全身全霊を傾けて、自分との勝負に挑むはずでしたが、残念ながらそれはかなわぬものとなりました。
いつもふるさとの復興を願っている羽生選手へ…被災地復興を願いつつ元気と励ましの前向きな念をおくりましょう。
ガーベラの花言葉は「希望」「常に前進」
(画像:百花繚乱より)
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