11日~輪島市の御陣乗太鼓演奏会~石巻・女川
Gold Wingでは毎月11日に被災地に寄り添い、あの日を忘れないという思いを込めて記事をアップしていきます。
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能登半島の被災地を支援しようと、5月6日、宮城県の石巻と女川町で石川県輪島市の郷土芸能、御陣乗(ごじんじょ)太鼓の演奏会が開かれました。
御陣乗太鼓は、石川県輪島市の名舟町(なふねまち)に400年以上伝わる郷土芸能で、人の怒りや悲しさを表現した面をかぶり、髪を振り乱しながら太鼓を打ち鳴らします。打ち手となれるのは名舟生まれの男性のみで、石川県の無形文化財に指定されています。
名舟町は、輪島市沿岸部にある人口180人の小さな港町。震災で建物は軒並み大規模半壊以上となり、多くは土砂災害による倒壊や火災でした。孤立集落となった同町を含む南志見地区の住民は発災後2週間でほぼ全員が約120km離れた金沢市などに集団避難し、町は封鎖。保存会員の多くは現在、金沢市内のみなし仮設で暮らしています。
太鼓や面など貴重な道具を安全な場所に運び出せた約1カ月後、保存会は金沢市に近い白山市内にある太鼓楽器店に場所を借りる形で2月上旬に稽古を再開しました。北陸新幹線開業イベントでは音色を響かせ、復興の機運を盛り上げたそうです。離散したメンバーも「伝統を絶やすまい」との思いで定期的に集い練習を続けていました。
石巻、女川での演奏会は能登半島地震の被災地支援を目的に企画され、石巻スコッパーズや雄勝町伊達の黒船太鼓保存会、女川潮騒太鼓轟会、日高見ちんどん倶楽部も出演しました。
大トリで登場した御陣乗太鼓保存会のメンバー6人は、独特なリズムで激しく太鼓を鳴らし、時に奇声を上げながら鬼気迫る舞を披露。観衆の中には感動の涙を流す人もおり、約20分間の演舞が終わると会場は拍手と歓声に包まれました。
会場には募金箱も置かれ、石巻と女川会場で計57万円の善意が寄せられました。全額、御陣乗太鼓保存会の口座に振り込まれ、運営資金に充てられるそうです。
保存会の代表槌谷博之さんは「石巻や女川の皆さんも復興した。その姿を見習いたい。多くの人に私たちの演奏を見てもらい、地元の希望になれれば。そして名舟出身者が1人でも多く古里に帰ってきてくれればうれしい」「石巻地方の皆さんからいただいた縁と応援を励みに、前を向いて進む」と話していました。
(「能登の復興願い演奏会」石巻Days 石巻日日新聞社公式 note.com)
日本赤十字社 令和6年能登半島地震災害義援金(石川県、富山県、新潟県、福井県)
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