アイスショーレポートNo.59 ~notte stellata 2024 in 宮城 8日(1日目)
3月8日(金) 1日目 現地より
さ、寒い!8日は雪降りの朝でした。外のお店やお客さんには厳しいよね…と思っていたら、雪は早々に止んでくれて足元も問題ありません。
入場の列が動き始めて…見ると羽生さんの写真パネルがずらりと並んでいるではありませんか。意表を突くお迎えに、すっかり興奮してしまいました。
初日の醍醐味は、何が来るか分からない中で開演を待つワクワク感ですよね。お席は2階で、ステージからはいちばん遠い辺りでしたが、前が通路のため視界は良好です。
羽生さんの語りで、胸に抱いた光が空へと昇っていくと手元のライトが点灯され、星々が会場に広がったかのよう。どよめきが起こり、初日ならではの感動を覚えました。
鈴木明子さん、本郷理華さんはアイリンの先輩ですから#おかえり仙台!です。ジェイソン君、刑事君は結弦さんの同級生だし、シェイリーンのスケートは喜びにあふれていて、ノッテ・ファミリーと呼びたくなるようなオープニングに期待がふくらみます。
1曲目は、羽生結弦さんの「notte stellata」です。大好きな本を取り出して、表紙をそっとめくるような感じ。記憶が呼び覚まされるのに、新しい驚きや感動に出会えます。最後の動きが止まってからも、もう少し…余韻まで心に染み込ませてからひと呼吸、やがて拍手がさざなみのように広がりました。
大地真央さんとのコラボレーション、「カルミナブラーナ」。壮大な歌劇でした。アクセントに合わせたバレエのような振付があって、新境地を開拓する羽生選手を見られることが嬉しいです。花を背景に空を見上げる笑顔はとてもキュートでした。
ターコイズブルーが交じる上着がするりと落ちて次幕へ。大地真央さんが演じる女神が容赦なく力を振るいます。翻弄される羽生少年。運命を操る糸が2人の間に見えるようでした。
最終幕では、立ち上がった羽生さんが真っ直ぐステージへと上ります。黒から白へと転じた女神と手を合わせて一回転、最後のポーズで止まった瞬間、音楽が止み、ハッと我に返りました。休憩のアナウンスが遠く聞こえましたが、しばらく動けませんでした。
後半のオープニングは明るく楽しいBTSダンス!スクリーンに登場した羽生君が踊って笑います。期待通りの可愛さにケシカラン!と心の中で叫びながら、こちらも期待通りに喜びます。
真っ白で美しい「ダニーボーイ」。捧げものであるかのような厳かな舞いでした。去年のnotte stellataを覆っていた苦しいほどの悲しみはありませんでした。ブレードから、指先から、どの瞬間の動きも形も、愛おしさや慈しみ、願いや希望を奏で、観る者の背景に語りかけていました。
フィナーレは今年も矢野顕子さん作詞・作曲、MISIAが歌い上げる「希望のうた」でした。のびのびと情感豊かに滑る羽生選手は本当にスケートが上手です。感動に包まれながら、名残惜しさも感じていました。
【街で見つけたゆづ】
会場周辺だけでなく、仙台空港や仙台駅にもあちらこちらに羽生選手がいらっしゃって、とっても幸せな空間でした。
【ライブビューイング感想】
ライブビューイングに行ってきました!今年はどんな感じになるのだろう?とワクワク。終わってみれば大感動・・・とても良かったです!
ジェイソン感動、ハビの演技にも引き込まれました!シェイは本当に可愛くて楽しい。そしてゆづは別格でした。演技もその後の歓声も。
現地の歓声がだんだん大きくなっていくのがスクリーン越しにも伝わってきて、2日目3日目もどんどん良くなっていくのだろうなぁと楽しみです。
>>>その他のショー・試合レポもぜひご覧ください。アイスショーレポートは2015年のFaOI幕張から書き続けています。