11日~大丈夫だよと伝えたい
Gold Wingでは毎月11日に被災地に寄り添い、あの日を忘れないという思いを込めて記事をアップしていきます。
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「大丈夫だよと伝えたい映画なんです」。
舞台挨拶でそう語ったのは、3月10日から全国ロードショー「有り、触れた、未来」の脚本・監督の山本透さん。撮影は、石巻、東松島、多賀城、塩竈、仙台、全編が宮城県で行われました。
この映画は「生かされて生きる~震災を語り継ぐ~」(斎藤幸男著 河北選書)を原案に制作されました。
著者の斎藤幸男さんは、東日本大震災当時、石巻西高等学校の教頭先生でした。西高等学校は、指定避難所ではありませんでしたが、体育館は遺体置所・検死所に、校舎は地域住民の避難所となり、教職員だけで44日間の運営を行ったのです。
斎藤幸男さんは、校長に昇任してから震災の教訓を語り継ぐ活動を始め、退職後も防災教育を切り口にした「いのちの教育」を広めるために全国を歩いています。
「有り、触れた、未来」の監督・脚本は、山本透さん。
コロナが猛威を振るう中、2020年は死を選んでしまう俳優が相次ぎ、どうすれば生きる力を届ける映画を作れるか、思い悩んでいました。
そのときに思い出したのが、斎藤さんの「生かされて生きる」だったそうです。
本には、教師たちが子供たちを懸命に守った避難所の話と「その後、子どもたちはどうやって生きてきたのか」が書かれています。
中には、東松島市の「青い鯉のぼりプロジェクト」の伊藤健人さん(当時西高等学校2年生)とプロジェクトの代表、千葉秀さんのこともありました。山本監督は、映画が届けたい「想い」を実践してきた千葉さんに会い、映画制作が始まりました。
宮城県で行われた舞台挨拶付上映で、山本透監督の生の声を聞くことができました。
「身の回りで続いた命の流出に対して、自分は何をすれば良いか考えた。
身近に守りたい人がいるという事。支え合って、分かち合って、信じ合うことの大切さを伝えたい。子どもたちに、大人がもう一度、『大丈夫だよ』と伝えたい」。
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今日3月11日は、震災から12年が過ぎ、13年目が始まる日です。
2014年2月15日、メダリスト会見で羽生選手が全世界に向けて語ったこと。
「金メダリストになれたからこそ、震災や復興のためにできることがあるんじゃないか。そのためのスタートなんじゃないかなと思っています」
羽生選手の強い思いと決意。 自分を通して、震災のことや復興のことを考えるきっかけになってほしいという思い。
その思いに寄り添って進んでいきたい。
そんな思いを込めて 、Gold Wingは「復興支援~ MUSUBU~」を立ち上げました。
これまでの11日記事は、こちらから読むことができます。
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