11日~未来を彩る
Gold Wingでは毎月11日に被災地に寄り添い、あの日を忘れないという思いを込めて記事をアップしていきます。
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何色にもなれる未来を願う朝 白いガーベラ君に手渡す 俵万智
2012年3月11日に出版された「俵万智3.11短歌集 あれから」に収められた歌です。子どもの人生は子どもの手で色を塗っていってほしい。その願いが込められています。
震災の前、歌人の俵万智さんは、両親、息子さんと仙台市に住んでいました。
震災当日、仕事で東京にいた俵さんは、仙台が震度7と聞いて携帯で連絡を取ろうとしましたが、右手がぶるぶると震えて、操作がうまくできなかったそうです。
空腹を訴える子と手をつなぐ百円あれどおにぎりあらず
電気なく水なくガスなき今日を子はお菓子食べ放題と喜ぶ
山形経由で家に戻れたのが5日後。その翌日には、余震と原発が落ち着くまで、と仙台を離れます。
子を連れて西へ西へと逃げてゆく愚かな母と言うならば言え
仙台に電話をすればそこにある風呂なし食料なしの生活
近海もの国産ものを避けながら寂しき母の午後の買い物
避難の旅は、いろいろな紆余曲折を経て、南の島に落ち着くことになりました。
何色にもなれる未来を願う朝 白いガーベラ君に手渡す
(photo-AC.com)
ガーベラの花言葉は「希望」「常に前進」
わたしたちが応援する若者の未来は、どんな色に彩られるのでしょう。どのような色であれ、唯一無二の美しさであることを信じています。
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