11日~気仙沼大島を訪ねて
Gold Wingでは毎月11日に被災地に寄り添い、あの日を忘れないという思いを込めて記事をアップしていきます。
今月はメンバーさんからの投稿をご紹介します。
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朝の連続小説「おかえりモネ」は宮城県・気仙沼市で生まれ育った主人公の物語でした。放送が終わったのを機会に、舞台となった大島を訪ねようと思い立ち、出かけました。
2年前の春に完成した気仙沼大島大橋を渡ると、そこは気仙沼大島です。
道なりに進むと、右側に気仙沼大島ウエルカムターミナルが見えてきます。気仙沼観光PRキャラクターのホヤぼーやが出迎えてくれていました。
目の前は、浦の浜漁港です。観光船のベイクルーズが土日・祝日に運行されています。
ここで、地図を開きながらロケ地の情報を集めることにしました。
三夫の亀のシーン(写真は「海の市」で開催中のおかえりモネ展より)はどこで撮影されたのでしょうか。
「盆船流し」をする浜のシーンも印象的でした。そして、最後に2人が向き合って立つ砂浜は外せません。
これらは、同じ田中浜で撮影されていたことが分かりました。さっそく、向かいます。
浜の端では釣りをしている人がいます。度々登場した、錆びた船は実在していました。
浜の周りでは、防風林が育てられていました。小高い丘の斜面にも植樹が並んでいます。立ち枯れているような高い樹木。それを越える津波が押し寄せたのでしょう。
主人公とお母さんがお参りをするシーンが撮影された、計仙麻大嶋神社(大島神社)に向かいました。
気仙沼本土では、石油タンクの爆発から火災が発生しました。漁船や養殖いかだが、「灯篭流し」のように燃えながら大島に向かい、山火事になりました。消防士や消防団の方々が懸命に放水して、ここを守ったそうです。山火事は亀山の山頂を越え、そこにあったレストハウスは燃えてしまいました。
亀山の山頂では、高校生のバンドが演奏する場面が撮影されました。再建されたレストハウスからは、朝ドラの音楽が流れていました。
亀山山頂からぐるりと眺める、大島の景色。
右手に浦の浜、左手に田中浜が同時に見えています。打ち捨てられた赤錆びの船が、ここからも見えました。
渡ってきた大島大橋の、大きなアーチも見えました。
どの方向からも良い眺めですが、心に残ったのは、この景色でした。
漁港と養殖棚、漁船。海に生きる人々の暮らしが伝わってくるような景色です。
大変な10年を経て、今の生活があるということを思いました。
観光協会の方が、「大島に来たら、民宿や旅館に泊まって、海産を食べてほしいですね」とおっしゃっていました。
気仙沼大島は、ゆずの産地です。蒸し牡蠣がごろんとのったお稲荷さんに驚きましたが、濃縮された海の味に、またびっくり。
内海遊覧やマリンスポーツ、レンタサイクルで島を走るのも楽しそうです。次に来るときには、十八鳴(ぐぐなり)浜を歩いて、砂の鳴る音を聞いてみたいとも思いました。
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