アイスショーレポートNo.22 ~ Fantasy on Ice 2019 in TOYAMA~
Fantasy on Ice 2019 も最後の都市になってしまいました。6月14日から富山公演です。
富山駅から歩いて10分ほどの美しい並木道と広い歩道。素敵な街です♪
そして富山といえば会場に隣接の環水公園にある「世界一美しいスタバ」
ゆずシトラス&ティーを注文しました。さわやかで美味しい^_^
市内の観光は富山版ふり〜切符で。路面電車で街の中ぐるぐる回り放題です。超昭和なかわいい路面電車でした。
路面電車から見える富山城。降りても至近距離です。
次は富山グルメです。ソフトクリーム畑と天丼。
お腹がいっぱいになったところで、こちらが富山公演の会場です。
1日目
リンク狭いです。凄く近くに見えます。羽生選手はオープニングからキレキレでした。「残酷な天使のテーゼ」、1度しゃがむところと氷に転がるところで顔に手をやり・・・オープニングだけで抜け殻です。
今日はマスカレイド、3Aと3Fは余裕。ディレイドアクセルに続けてベスティスクワット、Toshlさんに向かって剣をかざす振付がありました。手袋ビターンはステージの方向いてからいつもと反対のロングサイドに飛んできました。
フィナーレ、長いランジで北を向いて通過‥・したと思ったら、急に南を振り向いて両手で投げキッス。ショートの上の方とステージバックにも指差しお手振りたっぷりで流石です。4回転フリップ(!)は転倒でした。プル様の真ん前で転んで、着氷の姿勢を何度もしていました。
2日目
今日もオープニングだけで早くも抜け殻です。冒頭は美麗4Tからオイラー3Sの3連続でした。「残酷な天使のテーゼ」は、さらにさらに研ぎ澄まされています。全方向煽る、というよりは、火焔を吹きつける、という感じ。キレッキレのターンに、ただただ目を奪われてるうちに終わっていました。中央でフィニッシュした羽生選手、出し切ったという感じで、肩で息をしてました。
今日のクリスタル・メモリーズはこれまでにも増して、羽生選手が思いを込めて演じているように見えました。スパイラルがますますスムーズで美しく。ステップもイナもイーグルも、艶やかに滑らかに極上でした。サビのところは羽生選手がToshlさんに向かって歌い上げていて、ステージ側には思いもかけないプレゼント。でも考えてみたら、その方がToshlさんに捧げる感があります。歌い終えてToshlさんは目をつぶって、それから、両手で顔を覆って泣いていました。ステージに近づく羽生選手をToshlさんがひざまづいて迎え、羽生選手がToshlさんに立ち上がるように促し、今度は自分がひざまづき、また2人でひざまづき……名残惜しそうに手を握り合いました。
今日のフィナーレは4回転フリップの練習でしたが、トウをつくタイミングをプルシェンコさんに教わってました。そして、悪い顔して、タオルを投げる素振り。別バージョンで、水筒投げる振りも。ほれ、ほれ、欲しいかな、あっげなーい、からの顔くしゃに周りは皆なぎ倒されました。写真撮影では、全体写真の他にハビと2人で撮るとか楽しそうでした。
今日の富山グルメ
3日目
本日の富山観光。あやめ団子、美味しかったです。店によって味が違うらしい。中心地から少し外れた商店街のお店なのに、どんどん買いに来ていてびっくり。
かっこいい路面電車と富山の海。駅から近いんですね。
雨のスタバ。
ショーはいよいよ千秋楽。見る方も気合いが入ります。オープニングのジャンプは美麗4T3Aシークエンス(!)、完璧です。みんなの2倍3倍大きく早く動いてるのに、完璧な音ハメの羽生選手。強い体幹で前後左右上下、自在な動きとスケーティングに圧倒されました。そして、いつもに増して気合いの入った羽生選手はオープニングから煽る煽る。恐い顔で、「お前らそんなか?」みたいにショートサイドを煽っていました。私達は撃たれました。オープニングテーマ曲が終わった後は、うなだれて微動だにせず。Toshlさんが紹介される瞬間に覚醒して、ステージに向かって両手を突き出していました。「残酷な天使のテーゼ」は始まる前からエヴァの世界に入ってらした。憑依してますよ。みんな斬り刻まれました。
千秋楽のマスカレイドは完璧。膝から崩れ落ちてしばらく立ち上がれないほどに全力を出し尽くした羽生選手。観客は総立ちで万雷の拍手。いつものようにToshlさんとリスペクトしあってはけた後、私達は、あぁ、とうとう終わってしまった、、と放心状態で席に着き、フィナーレの音楽を待つ心境でした。そう、だれもが……。
そうしたら、あれ?武部さんがピアノを弾いてる、、、え?マスカレイド?誰もいない氷上にピアノの音だけが流れて、、、自然と音楽に合わせてマスカレイドの幻影とエッジの軌跡を追っていたら、、、ゆづが、ゆづが、、、マスカレイドの衣装のままで再びリンク中央へ。スタンバイしてる羽生選手を見ながら頭の中、大混乱でマスカレイド?え?
末延さん?オ、オ、オ、Origin!!!スタートポジションからはじまり(会場絶叫)、滑ったのは後半部分でした。イナバウアーの少し前からです。気がついたら涙がとめどなく流れていました。周囲の人も泣いていました。見なくちゃ、泣く、見なくちゃ、泣く、、です。再びの放心状態のうちに、いつものフィナーレが始まり、女子選手がジャンプを少し跳んだら羽生選手は早めの待機。プル様と軸を確認するような仕草をして、4Fチャレンジ!転倒してみんなに謝っていましたが、最後、わーっとスケーターさんみんな駆け寄って(滑り寄って、、)大きなハグの輪ができました。それからマイクなしで、ありがとうございました!の合唱を。汗だくの羽生選手、愛しくも尊いお姿でした。
終演後、続々と富山駅に向かったファンは、乙女から“美津代”に戻り、お土産屋さんとお弁当屋さんは、大大繁盛!経済を回す男、羽生結弦を実感しました。ほんとにすごい売れ行きでした。
最後に富山の素敵な観光スポットをご紹介します。まさにクリスタル・メモリーズ、富山市ガラス美術館です。キラキラした氷壁のような建物の中に、神秘的なガラスの造形物が沢山です。
ショーも富山の街も、キラキラした素敵な思い出になりました。来年の幸せな梅雨も楽しみです。
>>>その他のショー・試合レポもぜひご覧ください。アイスショーレポは2015年のFaOI幕張から書き続けています。