MUSUBU Library(ライブラリー) vol.15
『MUSUBU Library(ライブラリー)』は、東日本大震災関連の書籍を紹介するコーナーです。
★津波の霊たち 3.11死と生の物語 早川書房
リチャード・ロイド・パリー/著
濱野大道/訳
2011年3月の東日本大大震災における津波により、74人の児童と10人の教職員が犠牲になった大川小学校の悲劇と、東北の被災地で相次ぐ「心霊現象」の深層に、6年越しの取材で迫るノンフィクションです。震災直後から被災地に通い続けた在日20年の英国人ジャーナリストによって書かれています。
ノンフィクションでありながらまるで推理小説のようで、重い題材にもかかわらず、あっという間に読み終えてしまいました。
大川小学校の一件は、裁判にもなり、大きく取り上げられたこともあって、報道に接するたびに複雑な思いを抱いてきました。
裁判に踏み切った遺族とそうでない遺族。あの日から何があったのか、絆と亀裂…。良くも悪くもこの国の、この国らしさになんともいたたまれない気持ちになりました。
本書の副題にある「死と生の物語」。なぜ「生と死」ではなく、「死と生」なのか?
ぜひ、最後の訳者あとがきまで読んでください。
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☆ 忘れない
☆ 継続
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忘れないは「思いやること」かもしれません。復興支援は決して大げさなものではなく、無理をすることもなく、 自分にできる範囲で継続していくことだと思っています。