仙台七夕~2015~
8月6日~8日の3日間、今年も仙台七夕まつりが開催されました。
仙台七夕まつりでは、仙台駅前から一番町の商店街を中心に大きくて豪華な吹き流しなどがたくさん飾られます。七夕飾りは、各商店の皆さんが数ヶ月前から手作りで準備します。そして、当日の朝8時頃から飾り付けが行われ、その豪華さを競い合います。各商店街毎に飾り付け審査が行われ、金・銀・銅の各賞が発表されます。飾りの根本に金・銀・銅の各賞のプレートがつけられるので、受賞した七夕飾りがどれなのかはすぐにわかります。また、仙台七夕の公式サイトでも発表されています。
期間中は、県内のいたるところに七夕飾りが飾られています。中心部ほどの豪華さはありませんが、個性的なものや昔ながらのシンプルなものなどバラエティーに富んでいて見ていて楽しくなります。
吹流しは、5本1セットで飾るのが仙台七夕の習わしとなっています。また、仙台七夕まつりに欠かせないのが、七つ飾りといわれるものです。商売繁盛、無病息災など様々な願いを込めて、仙台七夕では七つ飾りが必ず飾られています。
~仙台七夕の七つ飾りと込められた意味~
1.短冊(たんざく) …学問や書道の上達
2.紙衣(かみごろも)…病気や災難の厄除け、裁縫の上達
3.折鶴(おりづる) …家内安全と健康長寿
4.巾着(きんちゃく)…商売繁盛
5.投網(とあみ) …豊漁・豊作
6.屑篭(くずかご) …清潔と倹約
7.吹き流し …織姫の織糸
色とりどりの七夕飾りには、いろいろな意味が込められているんですね。
では、今年飾られた七夕飾りをいくつか紹介したいと思います。
仙台駅構内や出入り口などでは、仙台七夕が始まる少し前から竹飾りが飾られます。新幹線で仙台へいらした皆様を色鮮やかな吹き流しが迎えてくれています。
駅前の名掛丁からクリスロードにかけてのアーケード。色とりどりの竹飾りが所狭しと飾られていて、歩く私たちの目を楽しませてくれました。
吹き流しに花火や竹飾りが描かれている、とても凝ったデザインの竹飾りです。
こちらも吹き流しに細かい飾りがついたキレイな竹飾りでした。
こちらは百人一首がかかれている吹き流しです。思わず立ち止まって全部読みたくなってしまいました。
こちらはとても個性的な竹飾り。左側がこけしをデザインしたもの、そして右側はすずめ踊りの踊り方が描かれています。見ているだけでとても楽しいですね。
クリスロードを抜けると、仙台市の小中学校の生徒さんたちが折った折鶴でできた七夕飾りがあります。昨年は鮮やかなレインボーカラーのグラデーションでしたが、今年は「杜の都仙台」を思わせるグリーンを中心としたものとなっていました。
「<仙台七夕>被災地のために…折り鶴に託す」 (2015年8月6日河北新報)
毎年、作成した学校ごとに名前の入った短冊が下げられていて、もちろん、今年も羽生選手の母校の生徒さんたちのものもありました。
一番町商店街へ入ると更にたくさんの竹飾りが出迎えてくれます。
こちらは楽器屋さんの吹き流し。音符が書かれていてとてもかわいらしかったです。
宇宙をモチーフにした飾りも。
こちらもとてもかわいい竹飾り。吹き流しひとつひとつが本当に凝ったデザインになっていました。
そして、昨年度金賞を受賞した鐘崎さん。今年も見事金賞を受賞されていました。昨年の七夕飾りは、白とゴールドを基調としたシンプルですがとても華やかなデザインでした。今年の竹飾りは昨年とは一変。とても色鮮やかで個性的なデザインです。私も何度も七夕を見に行っていますが、見つけた瞬間に「わぁ…」と思わず声が出てしまうほど。圧倒されるほどの存在感でした。
こちらが昨年のもの。
そしてこちらが今年の竹飾りです。本当にとても目立っていて、たくさんの人が立ち止まっていました。
今年は、昨年以上にたくさんの方が訪れていたように感じます。今年の七夕は、本当に毎日とにかく暑かったです。
「仙台七夕は必ず雨が降る」といわれるのですが、天気予報を見ても太陽のマークが並んでいて…今年はそのジンクスを覆すのかと思いました。しかし、そこはさすが仙台七夕なのでしょうか。最終日には短い時間でしたが雨が落ちてきたようでした。
今年も、ほんの一部ですが、仙台七夕の様子を紹介させていただきました。少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいなと思います。そして、機会がありましたらぜひ仙台へ。