アイスショーレポNo.5 ~ Fantasy on Ice 2015 in KOBE ~
7月4日、久しぶりに神戸の地に足を踏み入れました。しかも電車に乗って来たのって何年ぶりだろ?20年以上昔、週末になると友達や彼氏と一緒に車数台でこの辺まで流しにきたものです。まじ懐かしい~!(注:箱乗りはしておりません)
今回はめでたく3公演とも見られることになりラッキーでした。その中で一番良席だった初回の土曜の昼公演を中心に、拙いですが羽生選手を濃い目に、各選手の印象に残ったシーンなど軽く感想を述べさせていただきます。
土曜お昼の公演は一人で鑑賞予定だったので割とギリギリに着くようにしていたのに、会場前はまだかなり並んでいてビックリでした。遅めに行ってるので当たり前ですがTシャツは売り切れてました。けれどパンフレットはまだまだたくさんありました。
初回の席は正面側のほぼ中央1列目という、私の経験上一番かも!というくらいの良席で、しかもお隣は美人で優しいランビ様ファンのお姉さんで、お話もはずみ始まる前からテンションMAX!
そして、いよいよ開演です!幕張や静岡のテレビ放送で何度リピしたかわからないほど大好きなオープニング曲が流れ、次々と豪華なスケーターが登場してきます。オープニング衣装は真っ白にキラキラビジュー黒パンツとなっていましたが、これはこれで素敵!
羽生選手は3Aを華麗に決め、いつものようにキレッキレのダンスを見せてくれました。もうすでに大満足です!
◇一番最初のスケーターは青木祐奈ちゃん。(私の中で現在のゆづの嫁候補ナンバー1の女の子!) ファンタジーで滑るのも初めてで、しかも途中で非常ベルの音が鳴り響くというよくわからないアクシデントもあった中、13歳とは思えない優雅な滑りを見せてくれました。照れた笑顔がまじ可愛いかったです♡
◇トマシュ・ベルネルさんは、白のVネックTシャツにグレーのズボン。滑りすぎて看板に足を取られたのか派手に転んで客席に突っ込んでいました。気持ちよく滑ってたのに残念。でもいつもの明るいキャラで見ていて幸せになれる人ですね。
◇イリナ・ウセンコさん、トマシュとの小芝居あり。輪っかにつかまっての空中でのくるんくるんは凄かった。細いのにすごい筋力なんだろうな~!
◇ジョニー・ウィアーさんの大好きなカルメンの演技。最初のカツカツという靴音に合わせて颯爽と登場!去年より絞った身体での演技は美しく妖艶でため息ものでした。
◇そして、ピアニストの福間さんとあっこちゃんのコラボナンバーが紹介され、暗転の中、あっこちゃんがショートサイド寄りのスタート位置に行くときに何か氷を何度も足で確かめるような動作をしたあと、角の音響さんたちのブースに何かを伝えに‥。結局、氷の状態が悪く何か所か大きな亀裂があったようで、スタッフ総出?の修復がはじまりました。最初はニコニコ手を振りながら周回してくれていたあっこちゃんも福間さんもいつの間にか舞台裏に戻られ一旦中断という雰囲気になってきたので、アホな私はトイレに行ってしまったのです。
で、トイレ待ちしてる真っ最中に驚きのアナウンス!!ピアニストの福間洸太朗さんが、即興で一曲披露してくださるとのこと!耳をそばだてて聞いていると、なんとバラード1番が流れてくるではありませんか!!
トイレ待ちの皆さんとも急ごう急ごうと言い合いながら何とか曲の盛り上がりの前あたりで席に戻れたので、途中からでしたが熱のこもった感動の音色を聞くことが出来て、素敵なアクシデントとなりました。当然お客様総立ちです。(この出来事が楽公演のゆづとのコラボに繋がっていくとは‥実はちょっと期待してました‥)
後で知ったことですが、演奏しながらスタッフの氷の修復状況をチェックし、整備終了+1分で演奏が終わるようにあの難曲を絶妙にカットしながら調節していたとのこと(岡本知高さん談)!まさに天才ですね!
◇その後すぐのあっこちゃんとのコラボ「月の光」は、ピアノと氷の削れる音だけしかしない、静かでそれでいて力強い荘厳な素晴らしいものとなりました。
◇ブライアン・ジュベールさん。噂のレンコン?衣装でしたが生ジュベ様はやはり男前ですね。演技も切れてて素敵でした。
◇織田君は白いブラウスと黒ズボンの王子様のような衣装(こーゆーのゆづにも着てもらいたい!)で、ジャンプもステップも軽快で今すぐにでも現役選手へ戻ってほしいと思っちゃいました。でも、美しく滑りながら顔だけふざけるのはやめてください。目の前で変顔しながら滑るので笑いが止まりませんでしたよ!
◇安藤美姫さんと福間さんのコラボは、先ほどの福間さんの演奏もあってか最初から大きな拍手で始まりました。美姫ちゃんは柔らかい艶やかな演技でみんなの視線を集めていました。
◇ハビエルはランニングにサスペンダー、帽子を持っての演技。タバコを扱う振付が多く、ハビには珍しい男っぽい演技でカッコよかったです。
◇神戸公演だけ出演してくれたキャンデロロ様!名作ダルタニアン衣装をまといカッコよくポーズを決めていきます。二回りほどごつくなった感じはしますが人を引き付ける魅力は健在で大歓声を受けていました。いよっ!千両役者!!
◇ステファン・ランビエールさんと福間さんコラボでは、まずランビ様の立ち襟の軍服のような衣装に目を引かれ、軽快なピアノの音色に完璧にあったステップ&麗しいスピンに、お隣のランビファンのお姉さんと興奮しながら見ていました。お姉さんのバナーをチラッと横目で見てはけていかれました。
◇さて、羽生選手のSEIMEIですが、DOIで初めて見てから今までで一番の出来のように思えました。何せジャンプでこけなかったのでまとまって見えました。現場で見てて未熟者の私には成功したように見えたのですが最初のサルコーは3回転だったのですね。しかし、3S、4T、3F、後半4T(お手付きで単独)、3A-3T とまとめて、ステップもDOIの時より切れてて迫力も増していました。音ハメもばっちりでポーズがいちいちカッコいい。フルバージョン見るのが楽しみすぎます。
えー、今になってこんな風に冷静に書いていますが、実はSEIMEIの最初のポージングの時、ありがたいことに私は羽生選手のど真ん前でして‥(しかも1列目よ‥遮るものが何もないのよ‥) そこにもろに、あの、射るような視線をまともに受けてしまい瀕死状態でありました‥キャー(≧▽≦) でもちゃんと生きてる生きてるぅ!
滑り終わった後、挨拶する前にリンクの氷の状態をチェックするためか足元を見ながら少し長く滑ってたと思います。自分だけのためでなくショー全体の成功のためなのかな?そういうところにまでも気にかけるようになった、ほんとうに立派なチャンピオンになりましたね。
◇メーガン・デュハメル&エリック・ラドフォードさん、昨シーズンの世界選手権金メダリスト。
毎回感じますがこの人たちは失敗するイメージが全くない。メーガンさんの背中の筋肉を見ると、なぜかいつも目頭が熱くなる。どんだけ厳しい練習をしているのだろうと‥。
◇エフゲニー・プルシェンコ&エドウィン・マートンさん!この二人のコラボを実際に見ることが出来るなんて‥ほんと感動でした。しかもトスカ!PC動画でしか見たことのない二人の息の合った演技をしかも目の前で‥。途中、マートンさんの近くでジャンプもしないのにプル様が派手に転んで(やっぱり氷の状態はかなり悪かったんだろうね)近くで悲鳴が上がったのですが、何事もなかったように不敵な微笑みを浮かべて演技を続けたプル様、やっぱりしびれる!さすが皇帝であります!これにて1部が終了。
◇はい!2部のトップは昌磨くん!緑の衣装で今季のショートを披露。相変わらずのスピードと華麗なステップ、才能の塊ですね~。日本男子も続々育ってますね!(草太くんもね♡)
◇あっこちゃんは黒のスケスケレースの衣装。右肩があいたデザインでかなりセクシーです。ビヨンセの曲に乗り、はじける笑顔で華麗なステップを見せてくれました。
◇織田君はダースベーダー。お茶目で楽しい演目です。ヘの字ランジ&四方へのハンドパワーも見られて楽しかった~☆
◇トマシュ&サラさんのコラボ。実はこの公演で一番好きな演目かも。サラさんの爽やかな歌に合わせたトマシュの伸びやかなスケーティングを見てると、空を飛んでるみたいな開放的な気分になれました。午後の公演の時に一緒に見ていた若いお友達がこのトマシュを見て「鳥みたい‥」って呟いていたのも印象的でした。
その後のサラさんの「ほんまありがとー!」って発音バッチリの関西弁の挨拶があり、トマシュコラボの曲名は「ドリーム・アズ・ワン」で、世界がひとつになってほしいという願いを込めて作ったとの説明がありました。軽快なのに深い意味のある曲だったんだなぁ‥
◇ジョニー&サラさんコラボ、まさに美女2人でした。ジョニー様の黒衣装の背中のルビーのような真っ赤な飾りがすごく印象的で釘づけになってしまう。サラさんのヴァイオリンと美声にのって、ジョニー様のすばらしい演技に魅了されました。総スタオべ状態!さすがです。
◇ジェフリー・バトルさん、派手なピンクの衣装。キレキレの可愛い振りも入った凝った振付。私はこんな演目をゆづが踊ってるとこが見てみたいと最近常々思っていたので、誠に不謹慎ですが顔だけ羽生選手に脳内変換して楽しんで見ておりました。(楽日一緒のMちゃんはそんな私を蔑んだ目で見てたな‥( ̄∇ ̄;)大変申し訳ございません。(でも羽生選手も気に入ってるようで隅の方で振付真似して踊ってたらしい‥めっちゃ見たかった♡)
◇デュハメル&ラドフォードさんの今季ショートプログラム。私が思うにフリーのようなショート。長い物語をひとつ見終わったような満足感があるのです。最後のリフトはかなり凄くて、結構はまりそうなプログラムです。
◇ハビエルさん、マタドール衣装でカッコよく登場、なのにいつものコミカル演技。衣装も重そうだし動きも激しいしかなりの体力消耗プロなんじゃないかな?それを笑顔で滑りきる彼はほんと素晴らしいですね。
◇美姫ちゃん&岡本知高さんコラボ、曲は「アメイジング・グレース」美姫ちゃんはエレガントな白の長めの丈のスカート。舞台には岡本さんが同じく白い衣装で登場。しかしあまりの肩幅に驚愕の声がちらほらと。いやいやマツコどころではない感じでした。が、いざ歌い始めるとすごい迫力で圧倒されました。でも美姫ちゃんもそれに負けないくらい力強くて清らかなスケーティングを見せてくれました。
◇ジュベ様と岡本さんサラさんコラボ。曲は「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」
はっきり言って、これまでジュベ様の滑りに特に印象はなかったのですが、今までの彼に対する印象をかき消すくらい柔らかくて優雅な演技。素晴らしかったです。もちろん総スタオベ状態でした。
◇チェスナ夫妻の空中アクロバット演技。お二人目のお子様を出産された後とのことで色々と大変でしょうが、相変わらずの素晴らしい演技。いつも落ちないかと不安でドキドキしながら見てるのですがいつの間にか涙が出てくる‥そんなプロです。感動をありがとう!
◇ランビ様と岡本さんのコラボ、曲は「ネッスン・ドルマ」ランビ様は濃紺、岡本さんは緑の衣装。
舞台の上の岡本さんはライトの力で?恐ろしい深海の魔王のような姿で迫力のある美声を響かせ、リンク上ではバレエダンサーのようなランビエールさんの演技が繰り広げられている。素晴らし過ぎます!
◇そして、とうとうやって来ましたプル様のカルミナ・ブラーナ。しかも羽生選手と同じスタート位置です。また遮る物が一切ない私の真正面に皇帝プル様が立っている。顔を見るとプル様の目が逆三角形でしかも瞳が赤く染まっていて、私は震えあがるほど怖くて何か幻想を見ているような気持になっていたのですが、後でTV放送で見て照明が赤かったのだと気づいた(遅すぎやろ!) いやぁ~その場を全て制する威圧感のようなものはこの人の右に出る人はなかなかいないだろうな‥。(あの射るような目線は羽生選手も負けてないけどね)もちろん総スタオべ。怖さと凄さに圧倒されつつ私もスタオべ。
◇いよいよラストを飾る羽生選手のレクイエム。生で見るのは初めてでドキドキしながら待っていました。阪神大震災の被災地神戸で初めて滑るレクイエム。私たちもそれなりの覚悟をもって受け止めなければと‥。
映像で見ていたレクイエムにはあまり感情移入出来ない自分がいて、実際に見た時にどんな気持ちになるのか自分でも楽しみにしていたのですが、そこにいた羽生選手は激しいと言うより儚げで繊細な、まさに祈りの演技をしているように思えました。これからどんどん印象が変わっていくプログラムなんだろうと楽しみに感じました。
フィナーレは岡本さんの「ボレロ」の歌にのって、黒い衣装のスケーターさんたちが次々と出てきます。いつものように最後にプル様と羽生選手が登場。やがていつものジャンプ大会。
最初に昌磨くんがチャレンジしたが失敗‥プル様や羽生選手に促されて再チャレンジしていた。
羽生選手も失敗して、プル様にも促されていたが跳ばず‥。
最後は皆で場内を回ってスケーターさんたちは退場口へ。「今回は時間が押してたから短かったね~」などとお隣さんと話していたら、羽生選手だけが出てきて「やっぱり悔しいからリベンジ来たのね~」と見ていると、どこかからマイクを持って中央へ。
話した内容は大体こんな感じだったと思うのですが、「今日は神戸に来ていただきありがとうございます。今日はリンクのアクシデントで皆さんを待たせてしまい、進行がうまく出来ず申し訳ありませんでした。僕一人でリンクをどうこうできるわけではないですが、アイスショーのためにみんな頑張っているので、また来てくださると嬉しいです。今日はありがとうございました」てな感じで挨拶してくれました。自分が代表して話さなくちゃと頑張ってくれた羽生選手。ほんとに立派でした!
正直、これまでのショーでは途中で息抜きしたりする事もあったのですが、今回のアイスショーはどの場面も目を離すことができませんでした。それくらい素晴らしかったです。来年もぜひ関西の地でFantasy on Ice が見られることを祈っています。(by hm)
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